FXスキャル・タートルEA・アカデミアを検証レビュー
FXスキャル・タートルEA・アカデミアを検証レビュー
本日検証レビューを行うのはクロスリテイリング株式会社、奥谷隆一氏によるFXスキャル・タートルEA・アカデミアです。
FXスキャル・タートルEA・アカデミアは1週間ほど前に販売され注目を集めているFXトレードツールです。
今回のオファーはFXスキャル・パーフェクトシグナルで講師を務めた奥谷隆一氏による最新のFX手法。
オファーページではチャートに1本のラインを引くだけであとは完全自動で資金が4倍、5倍に増えると謳われています。
また今回の手法は1980年代の伝説のトレーダー集団タートルズのトレード魔術を、シンプルに追求した究極の形に進化させた手法とのことです。
商材名には「EA」の記載がありますが、完全な自動売買というわけではなくエントリー時に裁量判断を加え、それ以降のトレードをEAが行ってくれるというものです。
つまり半裁量、半自動のシストレツールということですね。
オファーページ冒頭にはこのツールで運用した結果が掲載されており、2015年には6929.9pipsの利益、2016年には11239.9pipsの利益、2017年(1月~9月)には7477.9pipsの利益を獲得しているとのことです。
そしてこれらの運用期間のトレード詳細も公開されており、各通貨ペアの各時間足ごとの取引履歴を確認することができます。
推奨通貨ペアはドル円、ユーロドル、ユーロ円、ポンド円の4通貨ペアで、推奨時間足は15分足と30分足となっています。
全て掲載するとかなりのボリュームになってしまいますので、この記事では一部のみ抜粋して画像を掲載していますが、いずれもテキストベースでの記載となっており、信用できるデータかと聞かれるとかなり微妙です。
ちなみに今回公開されている、運用データはツールを完全自動化し、バックテストで走らせた結果とのこと。
ここで疑問なのが、実際に販売されるツールは完全自動ではなく半裁量だという点です。
完全自動でこれだけの結果を出せるのであれば、最初から完全自動のEAとして販売すればよかったのではないでしょうか?
当然ながら裁量を加えることで、手法の再現性にバラツキが出てしますし、完全自動で勝ち続けられるのであれば、実践者としてはその方が楽なはずですが…。
完全自動と半裁量を使い分けることができ、相場状況次第で好みの運用方法を選択できるというのであればわかるのですが、当の本人は完全自動で稼働させ、実践者は半裁量で稼働しなけければいけないという部分に違和感を感じるのは私だけではないはずです。
■FXスキャル・タートルEA・アカデミア 公式オファーページはこちら
タートルズの手法との比較
FXスキャル・タートルEA・アカデミアはタートルズの手法を、奥谷隆一氏の独自の観点でアレンジを加え、EAに落とし込んだということですので、当然ならロジックのベースはタートルズのブレイクアウト手法になります。
タートルズのブレイクアウトには2種類ありますが、特に有名なのは“20期間ブレイクアウト”です。
このブレイクアウト手法は、20期間の間の高値(安値)をレンジブレイクで買い(売り)エントリーし、10期間の安値(高値)をブレイクしたら決済という非常にシンプルなものです。
またポジションサイズ、損切りにはATRを使っており、リスクを軽減しながら資金管理を徹底して行います。
エントリーフィルターは、前回のトレードが勝ちトレードだった場合、次回のエントリーは見送るというもの。
このようにタートルズの手法は中長期のスイングトレードであることに対して、奥谷隆一氏の手法は短期のスキャルピングとなっています。
ただ推奨時間足が15分足、30分足なのでスキャルピングよりはデイトレよりと言えるでしょう。
奥谷隆一氏の手法もタートルズのブレイクアウトと同様に、一定期間のレンジブレイクの高値(安値)でエントリーし、トレンドの終了いっぱいまで利益を狙う戦略となっています。
FXスキャル・タートルEA・アカデミアのトレードルールは、オファーページにも記載されているようにエントリーラインを手動で引き、そのラインを基準にEAがエントリー~決済まで自動で行ってくれます。
このエントリーラインを引く作業が裁量判断となるわけです。
ただ完全裁量というわけではなく、ラインを引くための「なぞり書きツール」を目安にエントリーラインを引いていきます。
これがレンジスキャンと呼ばれる奥谷隆一氏開発のなぞり書きツールです。
このツールはレンジ相場の始まりと終わりに高値・安値へ目安となるラインを表示します。
レンジブレイクでのエントリーですから、エントリー判断でレンジスキャンを使用するのはレンジ相場の終わりの場面ということになります。
上昇トレンドであれば、高値ラインの少し上にエントリーラインを手動で引き、下降トレンドであれば、安値ラインの少し下にエントリーラインを手動で引きます。
そして手動で引いたエントリーラインをローソク足が割り込んできたところで、EAが稼働し自動エントリーとなります。
決済は3分割のトリプル決済が採用されており、エントリー直後のレンジブレイクの初動で利食い、次に初動トレンド転換で利食い、最後に大きなトレンドの終わりで3つ目の利食いとなります。
1回のエントリーで決済ポジションを分割することで、その都度ストップロスを引き上げリスクを軽減する工夫もされています。
このように奥谷隆一氏の今回の手法はタートルズのブレイクアウト戦略をベースとしていることがわかるかと思います。
手法としては目新しさはありませんが、ツールの優位性次第では試してみる価値はありそうですね。
FXスキャル・タートルEA・アカデミアの購入価値
エントリーラインのなぞり書きツールとEAにより、タートルズの戦略を再現することを目指したFXスキャル・タートルEA・アカデミアですが、その購入価値はそこまで高くないのではないかと思います。
というのもツールに頼った手法でありながら、信ぴょう性の高い実績データを開示していないという点に加えて、この手のトレンドフォロー手法は高い勝率を期待することができないからです。
タートルズのブレイクアウト手法の場合、平均勝率は35%前後といわれており、小さな負けを繰り返しながらビッグトレンドを待ち、最終的に大きく勝ち越す戦略となっています。
これはFXスキャル・タートルEA・アカデミアにも言えることで、ビッグトレンドが形成されればこそ一度のトレードで大勝ちすることはできるでしょうが、基本的には損失を抱えながら、大きく勝てる場面をじっと待つ必要があります。
事実、FXスキャル・タートルEA・アカデミアのオファーページでは具体的な勝率についての記載がありません。
クロスリテイリング株式会社のオファーの場合、勝率や利回りに関して大々的に広告する傾向がありますが、今回ばかりはそこについて触れられていないことを考えると、FXスキャル・タートルEA・アカデミアもタートルズブレイクアウト手法と同様に小さな負けに耐えつつ、大きなトレンドで挽回する手法であると暗に示しているのではないかと思います。
タートルズのブレイクアウト手法にしても、FXスキャル・タートルEA・アカデミアにしても、「待つ」ということが肝要になってくるというわけです。
大抵のトレーダーの場合は連続して損切りが続けば、その手法を信じてルールを守り続けることが困難になります。
奥谷隆一氏の手法では、このメンタル面をカバーするためにEAでの自動売買を採用しているのでしょうが、肝心のツールの優位性を証明するデータは非公開。
逆に言えば信用できる実績データを公開してくれていれば購入する価値のある手法だと評価できたと言えます。
クロスリテイリング株式会社といえば、業界でもトップクラスのシェアを誇る販売業者ですので、FXスキャル・タートルEA・アカデミアの購入を検討している方も少なくないかと思いますが、ツールの優位性を証明するデータが開示されるまではもう少し様子をみたほうが良いのではないかと思いますね。
■FXスキャル・タートルEA・アカデミア 公式オファーページはこちら
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